長野県の松本平で5年目の勤務医として働く栗原一止。
救急も受け入れる地方の一般病院で過酷な勤務をこなし、地域医療の在り方や力及ばず亡くなっていく患者への思いに悶々としながらも、医師としての日々をこなしていく。
山岳写真家の妻や、個性的な病院の同僚たちに囲まれながらの毎日をつづった物語。
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本の説明
映画化もされ、小学館文庫小説賞を受賞後、2010年には本屋大賞第二位に輝き、100万部突破したベストセラーです。
イラストかわいいよね
実は1巻~3巻まであり、この1巻はハードカバーで205ページ、定価は1200円プラス税
この1巻と2巻はブックオフで186円、3巻は古本市場で300円で買いました。
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内容以外の感想
実はね、この『神様のカルテ』なんですけど、まあさすがに映画化されてたのは知ってるわけです。
で、ほんとに初めましてで読んだのが、漫画のほうなんですよ。
でね~。
これ、言っちゃっていいのかな書いちゃっていいのかな。
面白かったんだけども。漫画も。
面白かったんだけど。
絵がめっちゃ古臭くて本のイメージと違ったから読まなきゃよかったなって。
そう思う。
ていうのがですね、この本の売りってね、主人公がね、夏目漱石をこよなく愛してて、古臭い喋り方をするっていう設定なんですけど、それは地の文にも表れてるから、小説で読まなきゃその世界観はわからない。
し、松本の景色の表現が本当にきれいな日本語で書かれているので、漫画じゃ伝わらないです。
私は2巻まで読んだ漫画が面白くて古本市場で3巻買って、読んだ時に衝撃受けました。
文章がうますぎて。
なのであとから1,2巻を買い足したんです。
内容は漫画と同じだから話は分かってたんだけど、絶対に小説で読んだ方がいい!!
漫画じゃ泣けないところも小説では泣けます。
ちなみに夏川さんは大阪出身の信州大学医学部卒の方とのこと。
なんとお年が私とおんなじでした。
医師と売れっ子小説家と男性ということ以外は共通点があり、勝手に親近感です。
『神様のカルテ』感想
おもしろい。
感動する。
勉強になる。
この本はねえ、いいですよ。多分本苦手な人も読みやすいと思う。
地の文が漱石ぶってて固いところもあるんですけど、ま、そこ飛ばしても意味わかりますわ←怒られろ
でね、3巻から読み始めた私ならではの視点から語りますと、この本別に1巻から読まなくてもいいし、何なら3巻くらいの方が文体が読みやすくなってます。
1巻は多分「これでデビューして売れるぞ!!」てな気概がありすぎたのかな←怒られろ
ちょっと肩に力入ってるんですけどね。
でも一番好きなんは2巻。
思いっきりネタバレしていいなら、安曇さんの昔の話と、最後の手紙が泣けますよ。
医療系の小説ってけっこう情熱的だったりするんですけど、これやっぱりお医者さん書いてるからかなあ、なんか理想論もそう書かれてなくてね、でも現実味がすごくてね、とにかく開始数ページできっと思うはず。
読みやすいし、医療の現場についても考えることができるので、ぜひ読んでほしいなと思います。
トータルといたしましては
★★★★☆
でした。
根底を覆すけど
別に漱石好きっていう設定じゃなくてよくなくなくない?
という部分がやや減点。
もっとフラットな若いお医者さんの話で良かったかな。
でもすっごい面白いので、おすすめです。
では~!