漫才師「ロザン」の、大阪府立大学中退の方の菅ちゃんこと、菅広文の本です。
小さい方。京大じゃない方。
エッセイともまた違う、相方の宇治原の成長を書いた本。
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前作の『京大芸人』は、ロザンが漫才師になったあたりで終わっていますが、ある意味その続編。
エリートだった宇治原が、体を張った芸人になっていく様子や、その幼少期の話、親の教育方法などが書かれています。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
『京大少年』 本の説明
ハードカバーで187ページ。
会話文と改行が多いので、サクサク読めます。
コタツの上です気にしないで。
キットカットも気にしないで。
書下ろし作品。
定価は1400円+税。
『京大少年』 内容以外の感想
菅ちゃんの京大シリーズといえば、ベストセラーになった『京大芸人』。
続き物ってわけじゃないんだけど、先に『京大芸人』読んだほうがいいかも。
で、前回のこの『京大芸人』の方は、私ノンフィクション小説って書いてたんですけど、どうなんだろう、今回はエッセイに近いのかな。
他人を見ているエッセイって感じ。
宇治原観察日記て感じ。
前も書いたけど菅ちゃんの文章はとにかく優しくて読みやすい。
しかも字が大きいです。
本好きなら一時間かからず読めると思うし、子どもも読める。
現に娘も読んでました。
この人の本何冊か読んだんですけど、絶対人の悪口書かないし、ほんとうに育ちがいいんだなと思います。
ひねくれた感じがない。
良い。
中学生の読書感想文とかにちょうどいいと思います。
『京大少年』 本の感想
さて、『京大芸人』は、宇治原がどれだけ頭良かったかとか、高校時代の話とか、勉強法の話とか書いてたので、今回もそういう本かなと思ってました。
『京大少年』というからには、宇治原がどう育てられそしてどのような少年だったかを書いているのだろうと。
結論言っちゃうとそうじゃなかった。
むしろこっちの本の方が芸人になってからの話が多いです。
もちろん宇治原家の教育方針は出てくるんですけど、読めば読むほど
てなりますね、うちの息子に同じことしても絶対にこんなに賢くならないし
相手の目を見て話を聞きなさいだけで京大行けたら苦労しない。
でも、宇治原の勉強方法とかは理にかなってるなと思うので、間に合うご家庭は参考にしてください。
うちはもう無理です。
あと、本の帯が島田紳助で、それは個人的にうれしかったり。
内容の総括としては、京大に行く子を育てるうんぬんより、芸人としてのヒストリーの方に焦点あたってますけども、面白いですよ。
菅ちゃんもいい人なんだけど、宇治原もいい人なんだなと思う。
子どもの時の宇治原は、こ憎たらしいところもあるっちゃあるんですけど、ほんと菅ちゃんの書き方に愛があるので、かわいい部分も書いてたり。
そしてこんだけ頭良かったら、まあそうなるよなって思ってみたり。
本好きには物足りないかもしれないけど、逆にこういう楽に読める本で、みんな本を好きになってくれたらいいなって思う。
読んだ後に感動とかそういうのは一切ないんだけど←
ほっこりできます。
そんな『京大少年』の感想は
★★★★☆でした。
本が苦手な人にこそ読んでほしい。
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