大学に入学した北村が、金持ちで軽薄なキャラの鳥井、超能力を持つ南、とんでもない美人の東堂、そしてつかみどころのない西嶋と出会い、卒業するまでの学生生活を描いた物語
本の説明
今回読んだのは実業之日本社の文庫本ですが、もともとは2008年にJノベル・コレクション、2010年に新潮文庫として刊行されています。
この本は相変わらず古本市場で380円で買ったんだけど、以前も読んだことがあって、その時はハードカバーでした。
定価は722円+税
509ページなので、文庫本としては少しボリュームありますね。
内容以外の感想
ていうかね、私ね、伊坂幸太郎大好きなんですよ。
出てる本は全部読んでる図書館で借りてやけど。←
で、私相当好きな本だけ手元に置きたいから、図書館で読んで気に入って本買うんですけど←古本で
井坂さんはめっちゃ持ってますね。
ちなみに話それるけど好きな人の本を図書館で読みつくすのは昔からの癖で、何回も借ります。そして買う。←古本で
ただ、伊坂幸太郎は一番初めに読んだのがもうほんとええ加減にしてくれってくらい人が殺されるやつで
しかもこの人の本めちゃくちゃ伏線多いからよくわからなくなって
とお別れ宣言したんですけど、なんかの拍子にこれ読んで☟
もうすごい面白くてね、はまりました。
この本ほんとおすすめ。一番好き。
繰り返しますがこの人の本は伏線に次ぐ伏線で、ほんと頭いい人なんだろうなと思います。
東野圭吾にも感じ似てるかな全体のスキのなさは。
でも伊坂幸太郎の方が入り組んでて、はっきり言ってやり過ぎ感もあるし
そこ気にすると話に集中できないので、あまり気にしない方がいい。
何にも気にしなくても面白いです。
いっぱい著書あるけどそれ全部舞台は仙台で、しかもいろんな本のいろんな登場人物が突然出てきたりするので、たくさん読めば読むほど面白い。
何よりこの人は登場人物のキャラ作りが本当にうまいんです。
シリーズ化の作品も多いしね。
強盗シリーズもおすすめ。
『砂漠』感想
まず始めにこれね、2005年ごろに書かれた本なんですけど、私が大学卒業したのが2000年。
だから違和感ないのかもしれないけど、登場人物ほとんど携帯電話持ってないし、もちろんスマホもインスタもTwitterも出てこない。
だから今の人はちょっと「ん?」てなるかも。
そういう時代背景を無視したら、本当に普通の大学入学から卒業までの友人たちとのあれやこれやなんですけど、全然きれいな話じゃない。
若気の至りで痛い目見るし、いかがわしい人間もたくさん出てくるし、でもほっこりするところもあるし。
伏線としてプロレスラーとかまあ色々出てくるけど、気にしなくていいです←
あ、でも私麻雀知らんから途中意味わからんとこけっこうありました。
知ってる方が面白かったんでしょうけど、まあ飛ばしても支障はなかったです。
春夏秋冬の四部に分かれてるし、読みやすいし、この人の本ユーモアもあって文章が面白いから、長いけど読めますよ。
ちなみに私が一番好きなのは東堂さんのお母さんとシェパード。
ということで感想は
★★★★☆
読みやすいし、読んだ後ほっこりするし、大学生活を送ったことのある人ならなんかいろいろ思い出すし、いい本ですが
伊坂マニアとしては少し物足りないところもあり。
あと麻雀がわからんかった。←