完全両側性唇顎口蓋裂（両側性口唇口蓋裂）の息子⑫　口蓋裂の矯正治療

2020年春なう。

世の中は新型コロナウイルスでおかしな具合になっています。

 

子どもの学校は休校が続き、自粛テレワーククラスターロックダウンソーシャルディスタンス等々、様々な言葉が世間をにぎわせています中。

我が家にも来ましたその影響。

まさかの息子の口蓋裂治療に。

 

今回のお話は、口唇口蓋裂治療には欠かせない、歯列矯正治療のお話です。

今息子は15歳。かれこれ10年間矯正治療は続いていますし、これからも続く予定。

そして、最後の18歳の手術を控え、今矯正治療も正念場を迎えています。

 

 

その正念場のために、相変わらず抜けない乳歯を近所の歯医者で抜いても来ました。

矯正科からそういわれたのは3月の半ば。

そして歯も抜いたし、矯正科に予約を入れたのが、緊急事態宣言が出てしばらくしてからの4月末。

の、予約の電話をした息子のＬＩＮＥ。

いやいやいやいやいやいや。

困る困る困る困る。

ほんで一年て何やねん。

 

そんな息子の矯正のお話ですが、ほとんど覚えていないので（←）、ざっくりとだけ思い出を語っていきたいと思いますさまざまな後悔と共に。

 

両側性口蓋裂の息子の歯列矯正治療　だいたいの流れ

さてはじめになんですが、実は私自身も子どもの時に歯列矯正をしていました。

いわゆる受け口（反対咬合）で、小学3年生くらいから中学くらいまで。

費用は当時で自費で50万円くらいだったそうです昭和やぞ！！

 

それと、口唇口蓋裂という疾患を治療するために受けている息子の矯正治療は、全然違います。

期間も違う（だいたい10年以上）

費用も違う（保険適用）

内容も違う（全然覚えてない←）

なんせ違う。

 

ていうかそもそもの歯並びのレベルが違う。

矯正当初の息子の歯並びはこんな感じ。

みなまで言いなさんな。

 

ようするに歯茎が三つに分かれていて、前の歯茎がポンと飛び出していました。

これをほっておくと、両側がどんどん寄ってきます。

 

この時点では、幸か不幸か前の歯茎が飛び出していたので、口蓋裂だとなりやすいという受け口になってませんでした。

ただこのままだと両側が寄ってきちゃって大変なので、広げます。

もう絵描くんやめとくわな。←

 

そうすると、前の歯茎がどんどん後ろに下がってくるので、今度はこれを前に出していく。

今ここの段階です。

いつの間にやら歯茎はひっついています（多分6回目の手術）。

 

ちなみにですが５回目の手術の時は、前の歯茎の根元をばっきり折ってぶらぶらのまま生活していました。

ワイヤーでは止めてたけどぶらぶら。

 

ほんで６回目の手術で３つの歯茎のつながるところに腰の骨を移植し、骨が生着して土台ができたら本気の矯正治療ができると。

その手術が失敗して３年後に再手術したと。←

 

つまりはほんまは５回目の手術で全部終わってしっかりした矯正が始まるはずだったのが３年遅れとんやけどおい緊急事態宣言！！！

 

ちなみにですが、手術後は傷が落ち着くまで、矯正ができない期間というのがどうしても生じます。

なので、５回目以降の手術からは、手術後は矯正をしてほしくて仕方なかった。

素人目にもわかるくらい、矯正を外していると顔が変わりました。

口蓋裂の矯正治療　近所の歯医者にしてもらうかどうかの選択

息子が矯正を始めたのは確か小学校に上がるころ。

普段通っていた大学病院から

と聞かれたんです。

 

多分近所の歯医者さんで矯正を診てもらっている人の方が多いんじゃないかな。

そりゃその方が通いやすいしね。

あとほんと矯正していると歯磨きが大変なので、そういうフォローも地元の歯医者さんの方がいいと思う。

 

少し悩んだけど、結局そのまま大学病院に通うことにしました。

うちの場合は月に一回、言語訓練のために通院していたし、これほんと母の勘は当たるも八卦

だいせーかい！！！

 

このあと手術のこともそうだけど、お口チャック案件の様々なことが息子に襲いかかるので、うちに関しては大学病院でよかったかなと思います。

矯正をつけた日に外れて病院にまた通ったこと複数回（片道１時間半呪いの言葉を吐きながら）

ワイヤーが外れたのを自力で何とかしようとしてどうにもならず、口からびろんとワイヤーをを出したまま遠くを見ている息子をしばいたこと１回（実家にあったさびさびの古いニッパーを息子の口の中に突っ込み切りました）

その他にもいろいろあったよもう覚えてないけど。

あとこれは大きな声では言えないが

これよ↑

 

今回も歯を抜きに行った先の歯医者から（めちゃうまい先生）

言われたし、その他にも外科とのやり取りで気になることがよくありました。

ちなみにうちの病院は横のつながり悪いです。←

 

が。

 

息子が本当に矯正の担当の先生が好きで、この先生がいる限りは病院変えたくないっていうから。

じゃあしゃあねえなと。

 

あとそうだな、うちは言語のために一時期口の中に装置を入れていたので（スピーチエイド）、それも

という流れもよくあって、そういう意味では大学病院でよかった。

 

でもそうじゃない人なら近所の歯医者をおすすめします。←

矯正１０年後の両側性口唇口蓋裂の息子の歯並びや治療

うちの子の場合だけかもしれないですが、矯正治療はほぼ毎月通っています。

わざわざ行ったのに歯磨きだけで帰ってくることもままあります。

ままままあります。

 

平日に学校休んで、電車賃往復１５００円使っていくわけなので非常に腹立たしいですが、それでも中１の時に

と言われてから、本当に母の負担は減りました。

 

ワイヤーを止めるゴムの色を自分で決めさせてもらったり、もうちょっと強く締めてというたり、息子の自立は間違いなくこの受診で進みましたね。

自分の保険証は自分で管理しているし。←

 

最近は前の歯を前に押し出す治療をしているのですが

言うたらしいですねそして歯が折れてもいいならやるけど言われて辞めたらしい（そらな）。

 

息子の歯並びはまだスカスカだし（ていうか生えてない歯とかめっちゃあると思う）、気になるところはあるけども、あのしっちゃかめっちゃかだった口の中がここまできれいになってるのはもう御の字です。

矯正様様です。

 

最近はちゃんとひげの産毛みたいなんしっかり生えてきて

そちらも興味津々です、だって上唇は手作りやし。

 

とはいえ１８歳までに最後の手術しなあかんし、手術するまでに矯正治療終わらなあかんのに！！

コロナよ！！

ではお次の「完全両側性唇顎口蓋裂（両側性口唇口蓋裂）の息子⑬　言語訓練その１」に続きまーす